みなさんこんにちは。平山歯科矯正歯科医院の院長、窪田道男です。
大学病院で歯並び治療の歯列矯正と歯周病診療とその研究に従事し、矯正歯科と歯周病の両方の専門的技量のライセンスを取得しました。
その後、故郷の会津に戻り3代目ですが、診療は今まで自分自身の生かせる技量を最大限に発揮し従事してきたつもりです。ただ今後、専門性を集中的に取り組むために、このホームページを開きました。
専門は、いわゆる歯槽膿漏(慢性歯周炎)の治療と歯並び(歯列不正)の治療です。
歯周炎は、日本人の9割の人が罹患している病気ですが、自覚症状が現れずゆっくりと病気が進行していく疾患です。実際は、なかなか治しづらく、完治が困難ですが、丁寧にじっくりと完全に治療することを目標に診療しています。したがって、歯周病に関しては、重症な歯周炎(歯槽膿漏)に対しての歯肉の手術療法、歯肉の移植、歯槽骨(歯の周囲の骨)の造成、歯の移植など先進的な治療も手がけています。
ただ歯周病は、技術的なものだけでなくご本人の病気に対する意識や取り組む大切になります。専門の歯科衛生士(歯周病学会認定歯科衛生士)が、細かいホームケアー(お口の手入れのしかた、いわゆるブラッシング)などを指導させて頂き、それも合わせて根気良くお付き合いすることが大切になります。
ご本人の治そうという気持ちがしっかりあれば必ず良い結果を生み出しますので、くじけない心持が大事です。
矯正治療に関しては、歯並び治療の際、歯につけるブレース(金具、装置)は、セルフライゲーション型マルチブラケット装置(デーモンシステム)を採用しています。この装置は、弱い力と小さな摩擦抵抗を用いて治療する新しいテクニックです。ライトワイヤーとパッシブセルフフライゲーション、セレクティブトルクを用いて精密な歯並びの改善を目指します。また、このシステムは、新しい研究から次々と改良を重ねています。
さらに、「歯科矯正用アンカースクリューを使用した矯正歯科治療」(TAD)という小さなチタン製のねじのようなものを顎に植え込むことで、治療器具の複雑さや治療期間の短縮に効果を上げています。他の従来の矯正治療、危惧では困難な症例も、シンプルなシステムで改善できるように日々進化しています。
また顎(あご)の骨の不正(顎変形症)もある歯並びの治療については、外科的な手法も併せた治療(美容外科手術ではありません。当院では、外科矯正に伴う矯正は健康保険が適用されます。)を行っています。主に外科手術は、顎変形症治療に定評のある新潟大学医歯学総合病院、口腔再建外科と連携して治療にあたっております。(ただし、最近は、当院、大学病院ともに患者さんが多くなり、当面の間、初診の方は待って頂いております。
また、唇顎口蓋裂のような先天的な病気による歯列不正についても、竹田綜合病院、形成外科と連携して治療を行っております。
更に最近では、いびき、閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)に対する歯科的対応(口腔内装置)についても積極的に取り組んでいます。OSAは、日本人の300万人の潜在患者がおり、そのうち30万人程度しか治療を受けていません。最近では、交通機関の運転手等の居眠りが事故に繋がったということも話題になっていますが、ほとんどこのOSAが関連しているとされ注目されています。
この治療については、確定診断のため終夜睡眠ポリグラフ(PSG)という脳波等の測定が必要です。会津では、竹田綜合病院、呼吸器科に当該施設があり必要があれば紹介して確認が必要です。ただし、場合により、簡易検査によるスクリーニングとしての検査も、市中の耳鼻科等で可能ですので、気になる方はご相談下さい。
実際の治療としては、持続用圧呼吸療法(CPAP)というのが標準治療です。CPAPは、マスク、ヘッドギア、ホース機械本体からなり、やや大がかりとなります。その際、OSAの重症度の具合により歯科医院で作成する口腔内装置で代替できる場合やCPAPの圧を低くする(息苦しさが軽減できる)ことも可能となります。CPAP治療に行かないような、いびき(無呼吸、低呼吸の少ない、いびき症単独のような場合)についても、歯科医院で作成する口腔内装置は、非常に効果が認められます。
このような様々な治療を丁寧な治療を維持するため、当院では予約制をとらせて頂いており、治療が終わった後にも、お口の健康維持を持続して頂くように定期的なリコールをお願いしています。
ご本人自身が、『お口の不調を根本的にしっかりと治したい』という意志のある方を中心に診療に取り組みたいという思いからの私のメッセージです。

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